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万年筆 パーカー
パーカーは数ある万年筆メーカーの中で最も歴史のあるメーカーです。つまり万年筆の歴史の第一ページがパーカーによって書かれたということです。・・・え?わかりにくい?つまりパーカーの創始者ジョージ・サッフォード・パーカーが万年筆の発明者ということです。1889年のことです。日清戦争の5年前かな。
そんなパーカーの屋台骨を支える2本の柱とも言えるシリーズがあります。デュオフォールドとソネットという2つのシリーズです。デュオフォールドは男性的で無骨なイメージ、マッカーサーがミズーリ号甲板で太平洋戦争締結文書にサインしたシリーズです。対するソネットはエレガントで女性的、書き味も女性的な柔らかさが特徴です。剛のデュオフォールドに対して柔のソネットという感じです。
パイロット万年筆
日本のパイロットの万年筆です。えーっとまず最初に言っときます。日本の万年筆メーカー“蒔絵”が大好きです。そして“塗”とかもね。そういうのわたしあまり興味ないんですよね。なんか違うぞって。そういうのを手に入れても、「所有するよろこび」が湧いてこないんです。わかる方はわかると思います。
そういうの抜きにして、パイロットの万年筆はさすが技術の日本と呼べる一品があります。パイロットキャップレスです。世界初のノック式万年筆です。ノック式のボールペンの要領でペン先を出し入れできます。ただボールペンと違うところは、ペン先を収納時にちゃんと乾かないように密封できること。そりゃそうでしょうね、そうでないとあっという間にペン先が乾いてしまいますもんね(といっても半年も放置は無理です。1,2ヶ月といったところが限界でしょう)。まあその辺りに技術の粋が集まっている気がします。
後発のラミーダイアログ3なんてものまりますが、あの葉巻型デザインが却って書き味、持ち味?を損ねている感じです。わたしはキャップレスを強く押しますね。実用性ナンバーワンの万年筆だと思います。とっさのメモに使う万年筆・・・ことばにするとものすごい違和感ですが、このキャップレスなら可能です。
インクはカートリッジ式、コンバータは別売りです。
モンブラン 万年筆
はいモンブランの万年筆です。万年筆の代名詞、世界最高峰の万年筆です。でもその世界最高峰の万年筆というのがマイスターシュテックというモデルです。そのマイスターシュテックの149万年筆は最も有名なものです。一番太いやつです。重厚さは半端ないですよ。
・・・ただし手の小さい方や女性はそのひとつ下の太さの146がおすすめですね。あくまでも無難である、というニュアンスです。モンブランの醍醐味を味わうには、そして所有するよろこびを噛みしめるには、そして周りに自慢できるのは、やはり149です。この場合、実用性は度外視してというニュアンスで言っています。くれぐれも149を背広のポケットに挟んで仕事などしないように。最終的には家を買うほどのではありませんが、ある程度の決断力が必要です。
ということで、それ以外のモンブランの万年筆はあまり魅力的とはいえません。特徴がないのです。面白みがないのです。わたしなら違うブランドのものを選びます。
また、モンブランは冒頭にも書いたように万年筆の代名詞!・・・のように言われていますが、最近は万年筆だけに注力してはいないようです。時計、アクセサリー、かばん等の装飾品なども販売していてラグジュアリー路線戦略をとっているようです。
いずれにしましてもあのアルプスの最高峰モンブランの山頂を覆う白雪をイメージした、ホワイトスターと呼ばれるロゴマークは、人々のあこがれの対象であり最高級品の証といえるでしょう。
万年筆 インク
万年筆のインク、一体どうやって中に入れるんでしょうね?なんて問いかけは万年筆入門者の人以外には大変失礼な言い方になるかもしれませんが、万年筆持ったことない人は本当に知らないのです。というわけでその人向けに書きます。
万年筆のインクの充填方式は3つに大別されます。まずはスポイト式(吸入式)そしてカートリッジ式、最後にコンバーター式です。その中で一番便利なのは最後のコンバーター式です。カートリッジと同じように取り外し可能なコンバータと呼ばれる吸入機を装着するものです。そのコンバーターを使ってスポイト式(吸入式)のように直接ペン先からインクを入れることができるし、コンバーターを外してカートリッジを装着することもできる。前の2つの利点を両方持っている方式です。
私見としてはコンバーター式がなにより一番です。それというのもあの万年筆のインクボトル。あれが何か郷愁を誘うというか、所有していていい感じになるというか、ようするにインクボトルも使いたいからです。それでいて携帯に便利なカートリッジも使える。ん~なかなか考えられています。
インクボトルというと、大昔の万年筆は吸入装置がついていませんでしたから、インクボトルを傍らに置き、そこにペン先を漬けては書き、浸けては書き(漬け?浸け?どっちの漢字を使うんだろう)して文字をしたためていました。そういったイメージからなにかなつかしい安心感が感じられます。
また各メーカーが出しているインクボトルにもそれぞれ特徴があり、凝りだすとキリがありません。有名どころではモンブランのブーツみたいな形状のインクボトル。最近モデルチェンジした模様ですが、基本ブーツです。そしてお値段の方もモンブランらしく他のメーカーから頭一つそびえ立ってます。
ペリカン、パーカーはいかにもインクボトルッて感じで、ウォーターマンはちょっと六角形ポイ形。そしてラミーは単純な円筒形なんですがなんか現代風。それぞれのメーカーの万年筆のイメージをなぞりつつインクボトルもデザインされています。
そうそう、国内三大万年筆メーカー、パイロット、プラチナ、セーラーも負けていませんよ。色に拘るニッポンのメーカーらしい商品展開をしています。
万年筆 カクノ
ペン先のニコニコマークなんてまさに日本ならではのデザインです。こんなデザインモンブランやペリカン、パーカーが採用するはずがありません。ラミーも無理無理。
そして軸とキャップの六角形の形状、鉛筆と同じです。つまり持ちやすい!そして転がりにくい!この転がりにくいことがどれだけ万年筆に必要な要素か、所有者にしかわからいでしょう。愛用の万年筆が、コロコロと机の上から転がり落ちて床に!ペン先がやられたらハイおしまいです。
キャップにくぼみ。開けやすい!軸とキャップは六角形そしてグリップは三角形!この気配り、すごいです。至れり尽くせりまさにニッポンでしか産み出せない万年筆です。
小学生が持つ万年筆って感じですが、もちろん大人が持ってもいい感じだと思います。色のバリエーションも10種類あって好みのものを選べます。カクノは普段使いにはもってこいの万年筆です。ちょうど同じ時期に発売されたペリカンの万年筆「ツイスト」のライバルですね。私的にはカクノ押しです。だって日本人だもの。・・・いや正直にクセがなくていい万年筆です。ツイストは好みが分かれると思います。だって「クセがすごいわ!」(from千鳥)。